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東京旅行その3「空海と密教美術展」と「磯江毅=グスタボ・イソエ展」 [旅]

東京三日目。

池袋駅構内の感じのいいお店で
お得なモーニングセットの朝食をのんびりと取ってから
西武池袋線の黄色い電車に乗って練馬へ。

車内で路線図を眺めていたら
このまま乗っていけば賢治と嘉内ゆかりの地
「小鹿野のようばけ」に行けることに気づいてひとりトキメク。
そしてその途中の駅で降りれば
ツイッターでお世話になっているガハク&Kyoさんご夫妻のアトリエだ!
ますます行ってみたくなる。
一人旅だったら、きっと急遽予定変更していただろうなぁ・・・。

さて、まずは練馬の一つ先「中村橋」で降り
目的の練馬区立美術館に行き、磯江毅(いそえつよし)展を見ました。
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磯江毅(いそえつよし1954-2007)は大阪に生まれ、大阪市立工芸高等学校を卒業後まもなく単身でスペインに渡り、30年余りの長きにわたる滞西の間に油彩による写実絵画を探求しました。 やがてアントニオ・ロペス・ガルシアに代表されるマドリード・リアリズムの俊英画家グスタボ・イソエとして認められ、国内外で高い評価を受けました。彼のリアリズム表現は、文字通り事物の細部まで深く入り込んで具象的に描ききるだけでなく、現実世界が内包する神秘的なものまで捉えようとしているような精神の深まりを感じさせます。その根底には生死をかかえこむ生きものへの深い洞察と諦観が見て取れるのです。2005年には広島市立大学芸術学部の教授に就任し、日本での活躍が期待されましたが、2007年惜しくも53歳で急逝。生涯をかけた絵による存在探求の試みは、絵画の高みを示すものとして、死後もなお輝きを発し続けています。 本展は、現代写実絵画に鮮烈な痕跡を残した磯江毅の本格的な回顧展として、磯江の初期から絶作までの代表作約80点を一堂に集め、彼の芸術の軌跡をたどるとともに、その稀有な画業を追想するものです。(以上、練馬区HPより)


まるで写真のような細密な絵です。
でもやっぱり絵には写真とは違う何かがあります。
描き手のまなざし。
描かれているのは物の表面ではなくその内部。
そして絵を通して見えてくるものは
被写体ではなく描き手、つまり磯江毅氏の魂そのもののような
そんな気さえしてきます。

絵に付けられている解説は奥様のもので
画家とその絵に対する愛情に溢れていて素敵でした。


練馬をあとにして
さてどこに行こうかと相談して次に向かったのは上野。
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アメ横に行って、いつも行く海鮮丼のお店で昼食を取ってから
国立博物館へ。
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最近書店に行くと「空海と密教」に関する特集が多いと思っていたら
じつはこれがあったからなんですね。
「空海と密教美術展」
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最近読んだファンタジー、
越水利江子さんの「忍剣花百姫伝」全7巻に真言が出てきます。
「おん ばやべい そわか…」
「おん まりしぇい そわか…」
「のうまく さらばたたぎゃていびゃく…」
忍剣士たちのピンチを救う言葉、
或いは力を呼び込むおまじないの言葉です。

最初、なんだこりゃ、と思っていたのですが
それがいわゆる「真言(しんごん)」であり
実はインドのサンスクリット語で、
賢治の唱えた「はらさむぎゃあてぃ」や「なむさだるま…」等と
ジョージ・ハリスンが信仰し唱えていたマントラと
同じものだということが私の中で繋がったのでした。
真言の「おん」とマントラの「オーム」はきっと同じなんでしょうね。

インドから中国、そして日本へと伝わった梵語=サンスクリット語。
面白いなぁと思うし
日本でそれらが真言密教としてどう伝わりどう広がっていったのかというのも
興味があるところです。

空海に関しては教科書で習ったきりで
空海=弘法大師だということも、わりと最近まで知らなかったほどですし
偉い有名なお坊さんだということくらいしか認識していませんでした。

しかし、初めて海を渡り、教典や外国の知識・文化を持ち帰るというのは
いったいどんな気持ちだったのだろうかと思ったりします。

空海直筆の書や、中国から持ち帰った仏像、法具や絵画などが
盛りだくさんに展示されています。
美しい仏像の数々はどれも素晴らしいですが
圧巻はやはり東寺講堂の諸像8体による仏像曼荼羅です。

私のお気に入りは「帝釈天騎象像」。
なんといっても一番の男前。
思わずうっとりして時の経つのも忘れてしまいます。
「梵天座像」も素敵。
何がいいって、機会があったら裏に回って見てみてください。
後ろ姿、背中のラインは本当に美しい。
帝釈天も負けず劣らずでしたが…。
顔だけでなく、体型の美しさは仏像の大きな魅力のひとつではないでしょうか。

鑑賞中に結構激しい夕立があったようで、
玄関ホールに戻ってくると外はまだ雨。
小降りになるのを待って上野駅に、
そして東京駅にてお土産とお弁当を買ってから
帰りの新幹線に乗り込みました。

けっこう充実した東京二泊三日の旅でした。
思い切って行ってよかったです。
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